狭い場所でも
安全・迅速に施工可能な技術
急峻で狭隘な地形に位置した道路拡幅工事において、現道交通を確保した上で地山の掘削量を極力減らして施工可能な工法です。背面地山のり面部に配したせん断ボルトにて壁体と地山の一体化を図れるため、より耐久性に優れた構造を実現可能です。
土工量が少なく、気泡混合軽量材工は約¥12000/m3(日打設70m3程度の場合)と安価なことから、コストダウンの効果が大きい。
鋼管式緊張ロッドの緊張により、壁面パネルの自立が可能となり、足場等仮設備の必要もなく安全な施工が出来る。
気泡混合軽量材(エアミルク・エアモルタル)の打設高は1mまでとることが出来また、翌日には次段のパネル設置が可能であることから、工期短縮が期待できる。
モルタル吹付工は、施工時における法面表面の安定化及び、裏面排水工は、背面地山の地下水及び浸透水を速やかに排水することを目的とし、設置するものである。通常、法面上部から下部にかけて、鉛直方向に2m間隔で防水シート付きの裏面排水材をラスアンカーピンやコンクリート釘等で地山法面に固定する。裏面排水材の下端部はジョイントボックスを用いて暗渠排水管へ接続する。
モルタル吹付工は、施工時における法面表面の安定化及び、裏面排水工と相まって地山から地下水や湧水が気泡混合軽量盛土内に侵入するのを防ぐことを主な目的とする。
平板せん断ボルト工は、地山と気泡混合軽量盛土とを一体化する目的で設置する。一般的には縦方向×横方向に1.5×1.5mの間隔(標準値)をおき、安全性を考慮し対象背面全域に正方格子状に配置する。
現況地山測量を実施後、所定の寸法を確保できるよう丁張りを設置して掘削を行う。掘削は所定の幅・計画深さまで地盤を乱さぬように施工し、また、地山の状況を確認しながら掘削する。
標準基礎ブロックの重量は約354kgであり、据え付けは一般的にクレーンを使用している。
カウンターアンカー工は、基礎ブロックの固定及び気泡混合軽量盛土打設時の側圧等により基礎ブロックがズレることを防止するために設置する。削孔部分にはグラウト材を注入し、基礎ブロック部にはグラウト又は間詰モルタル(コンクリート)を充填する。
N-S.P.C.パネルの重量は347㎏(標準タイプ)であり、据付けは一般的にクレーンを使用している。
補強鉄筋は主に施工時及び長期において、N-S.P.C.パネルと気泡混合軽量盛土を一体化する目的で設置する。
気泡混合軽量盛土材は、コンクリートと比較して流動性が大きいため、N-S.P.C.パネル相互の合端部はモルタル又はコーキング等で止水を行う。気泡混合軽量盛土材の1回の打設高さは1m程度以下を原則とする。
気泡混合軽量盛土材内への雨水の侵入を防ぐため、軽量盛土の最終打設面には遮水シートなどを敷設する。
現場へのアクセスルートが狭あいである時、またはプラントヤードの確保が困難な場合には、セメントミルクやモルタルを購入して、発砲装置や混合機械を車両に搭載した移動式プラントを採用することがあるが、一般的にはセメントサイロや水、セメント、骨材を混合するミキサーを備えた現場練方式プラントを現場内に設置することが多い。
【一般的に多く採用する現場練方式プラント】
※エアーミルクの場合
※エアーモルタルの場合
【現場周辺にプラントヤードとなるスペースがない場合は、トンパック式プラントや購入式プラントがある。】
※トンパック式プラント
※購入式プラント
施工後の擁壁にH.W.Lがかかる場合は、流木などの衝撃により壁面が損傷することを防止するため特厚タイプのパネルを設置する。
【一般的に多く採用する現場練方式プラント】
※エアーミルクの場合
※エアーモルタルの場合
エアミルク、エアモルタルはその特長である流動性、軽量性を活かして、空洞充填としても使用されます。
専任のスタッフが、丁寧に分かりやすくご対応いたします。
弊社の事業についてのご案内はもちろん、その他のあらゆる疑問、ご質問にお応えしますのでお気軽にお問い合わせください。